日本人大庭さん親子を台湾の卓球重点校にご案内することことになったいきさつは、こちらから↓
pingpong-taiwan.hatenablog.com
ちなみに私たちが訪問する「蘆洲國民小学校」は、卓球以外にもサッカーでも重点校で、いい成績を残しているそうだ。
もちろんこの学校の生徒が全員、卓球とかサッカーをするというわけではなく、希望者がクラブに所属するという感じ。
卓球クラブに入った生徒たちは、平日は午前中だけ授業を受けて、お昼を卓球場で食べ、そのままお昼寝タイム。
そのあと、14時~18時までの4時間みっちり練習する。
これで終わりの子もいれば、この後に夕飯食べて、また19時~21時まで練習する子もいるんだそうだ。
平日一日4時間ないし6時間!
すごすぎ~!
あと、土曜日とか夏休みや冬休みは、
朝9時~12時まで練習、
お弁当とお昼寝タイム、
14時~18時練習、
となり、原則日曜日だけお休みなんだって・・・
ひぇ~これを公立の小学校でやっちゃうなんて、信じられない。
ちなみに、このスケジュールは3年生からで、1,2年生の内はここまで長時間ではないらしい。
さて、卓球重点小学校訪問当日の朝、大庭さん親子とホテル前でご対面~
初めましてのご挨拶をし、大きなお土産を頂いて、それから私が運転する車で「蘆洲國民小学校」へ~
私が案内する小学校は新北市なので、台北の郊外になり、私たちの待ち合わせ場所の台北市中山區からは車で20分~30分くらいのところ。
とてもりっぱな学校だ。
余談ながら、なんと台湾の歌姫「テレサテン」の母校だそう!!
卓球場は校門入って左手の校舎の地下にあった。
すごい~! 卓球台がバァーと横一列に10台くらい並んでいる。
スタート時間数分前だったんだけど、生徒たちは各々がサーブの練習していた。
時間になると、コーチが集合をかけ、生徒たち(約20人)が集まったところで、我々を紹介してくれた。
大庭さんの娘ちゃんエリコちゃんは、台湾人の子供たちに一斉に見つめられて、緊張している模様。
そりゃそうだよね、この時は3年生から6年生の生徒さんの練習日で、エリコちゃんは1年生。
自分より大きいお兄さんお姉さんたち、しかも言葉も通じない台湾人だ~
緊張しない方がおかしい。
せっかくなのでゲーム形式でやりましょう~ということで、エリコちゃんのいる卓球台の前に一人目の女の子がやって来た。
台湾人コーチの指示でトップバッターに選ばれたのは4年生の女の子。
4年生とはいえ、まだまだ子供だ。日本人を前にして戸惑っているのがわかる。
少し打ち合ったので、さぁ、始めましょう~とオバサン(私)が音頭をとる。
試合は通常、まずはサービスかレシーブかコートを決めなきゃいけないんだけど、
日本だとジャンケン、国際試合だとコイントス。
では台湾では・・・
Aが台の上に球を置いてから球を手前に転がし台下でキャッチ、球をどちらかの手で握りしめ台下のまま両手を広げる。Bは球がAの右手にあるのかを当て、当たるとジャンケンで勝ったのと同じで先に選択権を得られる。
ちなみにプレイヤーのどちらがAになっても構わない。
うーむ、文章にすると、ちょっとわかりずらいね・・・
とにかく、右手か左手かのどちらの手で球を握っているかを当てる、ということ。
この台湾ルール、普通は知らないよね(笑)
だけど台湾の小学4年生は、当然ながら身をかがめて台の下でボールを右手だか左手だかに持って、
「さぁ、どっち?」
という顔しながらエリコちゃんの答えを待っている。
しかし・・・
エリコちゃん、相手が何をしているか分からず、キョトン。
4年生もエリコちゃんが反応しないので、キャトン。
お互いカルチャーショックを感じた瞬間かもしれない(笑)
オバサン(私)が、あわてて説明。
これが台湾式ジャンケンの代わりなので、右手か左手のどっちにボールがあるかを選んでと説明。
エリコちゃんも大庭パパもなるほど~と。
球がどっちの手にあるかを答えるのには中国語ができなくても大丈夫、球があると思う方の自分の手を上げればイイ。
そんなわけで、試合開始前にすでに異国感を味わって頂いた~(笑)
そんなこんなでエリコちゃん、試合開始前から緊張マックス。
そりゃそうだ、相では自分より大きいお姉さんだし、スタートから日本と勝手が違うし・・・
緊張しながらもよく頑張ったよ~
そして二人目の女の子はは、なんと粒高!
大庭パパ曰く「日本では小学生に粒高なんて使わせない!」
ですよね~小学生のうちは、基本をしっかり身につける時期だと思うので、私も常日頃から台湾の子供たちが粒高を使うことに疑問を感じていた。
しかし、台湾には多いのよ、粒を使う子が!
ピン子総研の調査結果では、女の子の40%くらいは粒じゃないかな?
しかしまぁこの子達、最初から粒で練習するからか、上手に使いこなしている。
粒以外の子たちも普段から粒との練習をいつもしているので、粒に対する苦手意識はない感じ。
しかし日本から来たエリコちゃんは粒高なんかとやったことない。
かわいそうに緊張している上に、粒高に戸惑っているのがわかる。
この後も何人も普段から粒高の子が現れ、翻弄されていた・・・
たった一人の日本人で、しかも一番小さくて、必死で自分を奮い立たせながら戦う姿に、オバサンは目頭が熱くなったよ・・・
エリコちゃんの健気に戦う姿を見ていた台湾人生徒のママさんも感動して、エリコちゃんのプレイに拍手を送ってくれていた。
こうして、何人ものお兄さんお姉さんと戦い、かなりエリコちゃんお疲れ気味。
ホント最後までよく頑張ったよ~
最後に台湾のコーチから記念のバナーを頂き、みんなで記念撮影をして終了~
近い将来、この子達がアンダー12とかの国際大会で再会できる日が来ることを願ってやまないオバサンであった~